3.構造とスペック3
58年型(1958-1960)58年型ダブル・カッタウェイ・パージョン
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レズリー・ウェストも使用した(本人のものは白のリフィニッシュと思われる)、58年後半からのダプル・カッタウェイ・パージョンはプラスティック・ノブのクルーソン・チューナー、ドッグイヤー・カパーのP90、パー・プリッジと2個のコントロール・ノプ、"Les
Paul Junior"ロゴなどは前パージョンから受け継いでいる。 こうしたパーツの基本仕様を除くとこの58年パージョンは、54年デビューの初期パージョンと比べると、別モノといっていいほど違っている印象を受ける。その最大の点はやはりボディ・デザインの変更である。 その変更とは、ネックがポディがら完全に露出するほどの深いダプル・カッタウェイとなり、最終フレットまでのアクセスを完璧に可能にしたことである。このためにカッタウェィ部の形状は1弦側ど6弦側がそのままつながった大胆なデザインである。 58年という年は、ギプソンのギター・ラインの方向が大きく変わったエポックメイキングな年として知られている。52年の発表当時から一貫してゴールド・トップであったカーブドトップ・レスポールの上級パージョンが、サンパースト・フィニッシュに切り替えられたのを始めとして、フライングV、エクスプローラーなどが発表されたのもこの年である。この流れは、フェンダーの斬新なデザインのモデル群によるマーケット・シェアへの圧迫を強く意識して起こったもので、この数年前から水面下で動きがあったようで、ジュニアのボディ、デザインの変更もその流れの中での動き、と見ることができる。 ※すなわちネックを22フレット付近でポデイにジョイントすることにより,高い演奏性を獲得しようとしたもので,同じく58年発表のES−335や,61年発表のSGにつながる、ギプソン・テザインの新しい潮流の原点、そしてパイロット・モデルとも言えるものであった。事実、この工法はのちのSGなどに受け継がれることになる。つまり、慣れの問題とはいえ、フェンダーに比べればハイ・ポジションは弾きづらいという一般の評価を払拭するべくとられたのがこれらの変更であった。 58年型はダプル・力ッタウェイという構造上、ネックの末端が54年型より2.8ィンチ(71ミリ)ほど長く取られており(幅は指板と同じ)、その延長部分でポックス・ジョイントを行なう仕組みになったことよって54年型と同程度の強度を確保している。54年型のネックが指板の終端と同じ長さしかないのに対し、58年型のネックは指板末端からさらに先に続いており、スタンダードで言えばディープ・ジョイントというべきものである。 ※リイシュー・モデルで確認された中では94-97年あたりに生産されたリミテッド・エディション・シリーズの中でのダプル・力ッタウェイ・モデルではこの延長部分(中子)は一回り小さいものになっている。 そして、ボティのエッジ部は当初は角張っていたが、これは年々ラウンド状に削られたスタイルになって丸みを強めていく。 |
| ポディ・デザイン以外の相違点は、ピックガードの材質と形状、そしてカラーだ。58年型の標準カラーはcherry
red finishである。 58年型ではピックガードは1プライの鼈甲風のプラスティックが使われ形状も変更されている。また、ノプは初期にはゴールドのトップ・ハット・タイプが引き続き使用されていたが,徐々に黒いものへと移行していった。 ボディカラーは薄茶色のウッド・フィラーを使い、補色として比較的濃い色のチェリー・レッドを全体にシースルー仕上げで吹いている。使用しているラッカーはやはり二トロ・セルロース・ラッカーだ。この辺の仕上げは上級機種とまったく同じである。ギブソン系のチェリー色はスタンダードでも褪色しやすいように、ジュニアにおいても赤みがほとんど抜けているものも少なくない。 まったく同仕様でもTVイエロー(ライムド・マホガニー)のものはTVジュニアあるいはレスポールTVと呼ばれる。 3/4モデルも通常のジュニア同様の仕様変更を受け,58年頃にダブル・カッタウェイになり61年頃まで生産が続けられたようだ。 |
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ギプソンでは、ほぼ同時に2ピックアップのスペシャルもディープ・ダブル・カッタウェイ・デザインどなった。カープド・トップの上級モデルのレスポール(スタンダード、カスタム)では、強度の面でここでは見送られたが、これらのモデルは61年にはややコンセプトの異なるSGのポディ・デザインに統合されることになる。![]() |

ジュニアDCの設計図
レスポール/SGジュニア
(1961-63 Les Paul "SG" Junior)
| 61年に、レスポール・スタンダードが大幅な仕様変更を受け、今日ではSGと呼ばれるシェイプを持つソリッド・ギターとして生まれ変わった。これにより、レスポール・ジュニア、スペシャル、カスタムもスタンダードに準じて、61年中にはすべてSGシェイプに移行することになった。 ところがこの頃.レス・ポール氏はギプソン社との契約更新の時期でありながら再契約をしなかったため、63年末までには、SGシェイプのソリッド・ギターのへッドから"Les Paul"の文字が末消されることになった。61年のモデル・チェンジ時から、レスとギプソン社との契約が解消された63年までの約2年間に製造されたSGシェイプのジュニアには"Les Paul Junior" のモデル名が明記されていたため、この時期のジュニアを特に“SG/レス・ポール・ジュニア”と呼び,61年以前のレスポール・ジュニア,及ぴ63年以降のSGジュニアと区別している。 薄いマホガニー・ボディはエッジ部を大きく面取りしておりこれをギブソンではベベルド・コンターと呼んでいる。標準カラーはチェリー・レッドビブラートはオプションで用意された。ペグヘッドには従来と同じく "Gibson"のロゴと"Les Paul Junior" のモデル・ロゴが入れられていたが、スタイルはまったくのSGシェイプであり、実体は,"SG Junior". と呼んで差し支えないものである。 もちろん63年以降はヘッドにレスポール・ロゴがつかないものはSGジュニアと呼ばれるため、レスポール・ジュニアはその名称としては1963年に生産終了したことになる。 また、スチューデント・モデルの新しいバージョンとして1959年にメロディ・メーカー(the Melody Maker)が発売されている。 ![]() 60年メロディ・メーカー |
![]() 61年レスポール/SGジュニア ![]() このように62年のジュニアにも"Les Paul Junior"のロゴは入っている。 |
02/04/03